Material_03「スチール」

スチールは、加工する際の自由度が高く強度もあるため、様々な場面で活躍する素材のひとつです。


脚やフレームの材料にスチールを用いた家具を製作する場合、その仕上げは主に「焼付け塗装」「黒皮」「一般的な塗装」「メッキ」などから選定します。


「焼付け塗装」に使用する塗料は、高温の熱によって硬化します。そのため塗膜は、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性があるため、電気機器や事務用品、シャッターなど、さまざまな鋼製のプロダクトに焼付け塗装が採用されています。好きな色に仕上げることが出来、摩擦によって塗装が剥がれにくいです。


「黒皮」は、鉄を生成する際に発生する酸化皮膜が付いている仕上げで、ムラのある黒っぽいグレーをしています。通常、表面にクリア塗装を施します。あえてクリア塗装をせず錆させて、鉄本来の風合いを活かす場合もあります。

また、黒皮を除去する「酸洗い」という仕上げもあります。


仕上げだけでなく、部材の寸法によっても家具の印象は変わります。

鋼材の規格寸法は幅広く流通しています。ごく一部ではありますが、私達の中で比較的使用頻度の高い寸法の部材サンプルを、店頭にいくつか用意しています。