Material_01「古材(ダグラスファー)」

古材の家具はBLAKISTONの家具の中でも人気が高く、ありがたいことにたくさんのお問い合わせを頂きます。

一般のお客様だけでなく、家具作家、インテリアデザイナー、建築家などをはじめとするプロの方々からも材料や製作方法などについて質問されることも珍しくありません。

これまで、店舗で使用する家具や仕上げの材料としてあらゆる古材を頻繁に使用してきましたが、最近は一般住宅でも古材を使用するケースが増えているようです。


一言で「古材」と言っても、実は様々な種類があります。

現在私達が材料として主に用いている古材だけでも3種類あり、その内のひとつが、北米の築100年以上の納屋や倉庫などから採取されたダグラスファー(米松)の古材です。

店頭に展示している「Dun Table」「Dun Shelf」はどちらもダグラスファーの古材で製作しています。色味はブラウン系で、木目や節が激しく入っており、ハードで力強い印象です。ものによっては、ノコ目の跡が入っている場合もあります。

表面は、オイルワックス仕上げ。光沢がないマットな仕上がりで、古材の持ち味のひとつである荒々しい手触りを自然に感じることが出来ます。

(オイルワックスにもこだわりがあります。これについては後日改めて詳しく書こうと思います。)


木は、季節や使用する環境によって、割れや反りが発生します。それを出来る限り防ぐため、BLAKISTONの無垢材家具の多くは、天板の裏面に鉄製の反り止めを加工しています。

長年使い込まれた古材も、加工して新しい面が表面に出ることによって、また呼吸しはじめるため、古材の家具も同様に鉄製の反り止めを入れ、割れや反りを防いでいます。それでも、季節が変わると木は動きます。

家具と長く付き合っていくためには、定期的にオイルを塗るなどのメンテナンスを行うことと、湿度管理が大切です。


古材について

私達が「古材」と呼ぶ材料全てにおいて共通することですが、テーブルやデスクの天板として使用する場合の注意点は、筆記作業などには不向きであることです。古材が持っている風合いを活かすため、表面はあえて完全な平滑には仕上げていません。そのため表面はデコボコしており、部分的に平らでなかったり、穴が空いている箇所がある場合もあります。比較的ハードな古材の場合は、布巾が引っ掛かることもあります。そのような材料を数枚接ぎ合わせて天板を製作するため、筆記作業などには特に向いていないのです。(デスクとして使用されている方は、必要に応じて下敷きを敷いて作業をしているそうです。)平滑に仕上げられた家具にはない力強い風合いや荒々しい手触りが、古材家具の特徴であり魅力であると私達は捉えています。こういった特徴をご理解頂けた方のみへの販売とさせて頂きます。